
仏壇の置く部屋や置き場所、向きで悩んだり疑問に思ったりすることはないでしょうか?
たとえば、「仏壇と神棚を同じ部屋にしてはいけない」と言われることがあります。これは「仏さまと神様が喧嘩をする」ということから来ているようですが、実はこれ迷信なんです。昔の家では、同じ部屋に仏壇と神棚を置く部屋は多く、隣に置くところもあったようです。
日本人は古くから神様か仏様のどちらか一方ということではなく、両方を愛して来た民族なんですね。
そこで今回は仏壇の配置と向き(方角)・置き場所についてご紹介致します。
お仏壇を置くのに適した場所やお参りしやすい位置もありますのでご自宅の事情に合わせて配置を考えてみましょう。
仏壇の向き(方角)と場所

実は、お仏壇を置く向き(方角)には特別な決まりはありません。
どうしても気になるという方は西側(東向き)に置くことをお勧め致します。
なぜなら、仏教では西の方角に死者が生まれかわる「西方浄土(極楽浄土)」があるからです。
その極楽浄土のある西に向かって拝むために、東向きに置く人も多いようです。
また、神棚と同じ部屋に置いてもかまいません。
お坊さんや神主さんに聞くと、「同じ部屋には祀らないように」と答える人がいますが、これは仏壇は仏教の祭壇であり、神棚は神道の祭壇だからと言う理由からです。
お坊さんや神主さんの立場としては、そう答えるしかないんです。
ただ、明治維新によって出された神仏分離令の前までは、お寺の中に神社があったり、神社の中にお寺があったりしたんです。
昔の家では仏壇と神棚が隣同士に置くことも少なくありませんでした。
仏壇の向き(方角)と場所の注意点とポイント

仏壇の向き(方角)と場所に特別な約束はありません。
仏壇を置く方角を吉凶という人も中にはいますが、仏教にはそういう考えはありませんので気にする必要はないです。
強いて言えば、直射日光のあたる場所は厳禁です。
また、神棚と仏壇を向かい合わせにするのも避けましょう。
なぜなら、神棚と向かい合わせにすると、どちらかを礼拝する時に、もう一方に尻を向けることになるからです。
どうしても気になる方は西側に置き東側を向くようにすることをお勧め致します。
仏壇の置く部屋

結論から言いますと、どの部屋に置かなければならないという決まりはありません。
仏壇を安置し、仏事を行うことだけを目的とした仏間がある家というのが理想ですが、そのような仏間のある家は昨今少なくなっています。
多くの家では、普段の生活の場所に仏壇を置くことになります。
居間や寝室に置いて、日常生活の一つとして密接にするのも良いですし、客間や専用の部屋などに置いて、日常から少し切り離して特別な意味を持たせるのも良いでしょう。
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